仮名鑑賞教材「小倉山荘」おかき百人一首
仮名鑑賞教材・京都「小倉山荘」のおかきの百人一首を紹介します。
学園祭での書道部作品展の際に京都「小倉山荘」の『をぐら山春秋』のおかきをいただきました。
老舗おかき専門店・京都「小倉山荘」の銘菓の楽しみは、小分けにされたパッケージの中の小皿に「小倉百人一首」が平安時代の上代様の書式で変体仮名と連綿を用いて書かれていることです。
高校芸術科書道の仮名の学習では、古今和歌集の写本などを学びます。
この仮名の学習の単元では、平安時代の仮名の書式や表現技法に加え、百人一首の成立背景や藤原定家が京都・嵯峨の「小倉山荘」にて撰歌した歌の内容についても学んでいきます。
その際の鑑賞教材として、京都「小倉山荘」の『をぐら山春秋』の銘菓や包装紙・手提げ袋などを紹介します。
長岡京「小倉山荘」のホームページを拝見すると、『京都「小倉山荘」の『をぐら山春秋』はこの地で編纂された『小倉百人一首』の春夏秋冬を愛でる心と、相手を大切に思う心に寄せて、おつくりしました。どうぞ、八趣のあられ一つひとつに込められた、和歌への想いと季節の風情をご堪能ください。』と書かれています。
小倉山 峰のもみぢば 心あらば
いまひとたびの みゆき待たなむ
〔小倉百人一首 第二十六番 貞信公〕
小倉山は京都市の北西にある、右京区嵯峨にある紅葉の美しい名所です。
大堰川を挟んで嵐山と向かい合う山で、ふもとに定家の別荘、「小倉山荘」がありました。
藤原定家が、京都・嵯峨の「小倉山荘」にて撰歌したと言われる小倉百人一首。
大恩ある後鳥羽院に贈るため、歌人百人の秀歌を集めた賛歌集です。
「小倉百人一首は」藤原定家が大恩ある後鳥羽院へ贈った賛歌集で、1235年(文歴2年)5月27日、鎌倉期の歌人、藤原定家が京都嵯峨の小倉山の麓にあった「小倉山荘」にて「小倉百人一首」を撰したとされています。
「小倉百人一首」は百の歌がタテ・ヨコの合わせ言葉によって一枚の織物のように織り上げられ、そこには後鳥羽院が歌会に興じた山紫水明の地、水無瀬の郷が浮かび上がってきます。
風光明媚な京都嵯峨。なかでもその麓に二尊院や常寂光寺を抱く小倉山は、桜の名所として親しまれています。
人は深く感動した時、その気持ちを大切な人と共有したいと思うもの。人と人との絆は、喜びを分かち合うことで深まっていくのではないでしょうか。
そんな藤原定家が大恩ある後鳥羽院へ贈った賛歌集である「小倉百人一首は「想いを届ける」という精神を、長岡京小倉山荘の商品ひとつひとつに受け継いでいるように感じられます。
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